ネットニュースやネット記事に書かれた逮捕歴を削除する方法とは?

net news ネット誹謗中傷

逮捕歴や前科がネットで公開されてしまったら、どうなる?

逮捕歴や前科がネットニュースやネット記事などに書かれてしまうと、一気に拡散されることが予想されます。しかも削除されない限り、そのニュースや記事はそのままネット上に存在し続けることになるため、早急な対応が必要です。なぜ早く対応することが必要なのかというと、ネットニュースは、すぐに拡散されてしまうからです。元のニュースを削除することができても、ネットに公開されたニュースは転載されてしまう可能性があります。多くの人目に触れてしまう前に、できるだけ早く削除依頼をすることが重要です。

ネット上で逮捕歴や前科が公開されてしまった場合には、様々な問題が起きてしまいます。数年前のニュースだったとしても、検索すればすぐに出てきますので容易に調べることができます。まずマイナスのイメージを抱かれることがほとんどです。陰口を言われたり、事実とは違う誤解を受けたりすることもあります。ネットニュースに書かれてしまった本人だけではなく、その家族も被害に会うことがあるので注意してください。そのほかには就職する際や転職する際に、不採用になるリスクがあります。企業によっては採用を検討する場合に、ネットで採用者の名前を検索して逮捕歴や前科などがないかを確認するケースがあり不利です。

実名での報道があると不採用になる可能性がありますし、現在働いている職場でも左遷されたり最悪の場合には解雇ということもあります。また婚約者や恋人から別れを告げられることも心配です。交際相手が問題ないと言ってくれても、その親が交際を反対して破談になることも考えられます。引越しの際などにアパートやマンションを借りることができないのもデメリットの一つです。逮捕歴や前科があることで賃貸契約を断られることがあるので注意してください。

逮捕歴と前科の違い

逮捕歴と前科は、混同されがちです。逮捕歴と聞くと、逮捕されて裁判を受けて有罪になったと勘違いする人が多くいます。逮捕歴と前科は、全く違うので間違えないようにしてください。まず逮捕歴は、逮捕されたことは事実ですが起訴はされていない状態です。警察の捜査などによって疑いがあり逮捕はされたものの不起訴処分になることがあります。不起訴処分にあるということは、無罪ということです。逮捕されると逮捕歴が残りますが、前科はつきません。ここが大きなポイントです。

これに対して前科は、逮捕後に起訴されて有罪判決を受けたことを指します。裁判で有罪になると前科がつきます。前科がつくと、その情報は警察、検察、本籍の市区町村で管理されることになるのが特徴です。逮捕歴と前科は、無罪と有罪という大きな違いがあります。しかし、逮捕暦という言葉の印象から前科と同じ意味だと思い込んでいる人が多いので注意が必要です。

ネットで公開されてしまった逮捕歴や前科は削除できる?

ネットニュースなどで公開されてしまった逮捕歴や前科は、削除することが可能です。この時に問題になるのが、「前科等に関わる事実を公表されない法的利益」に基づいて判断するのか、ニュースなどで報道する際の表現の自由に基づくのかと言う点になります。「前科等に関わる事実を公表されない法的利益」というのは、わかりやすく説明するとプライバシーを守る権利です。個人はプライバシーを守る権利をもっています。誰であっても、この権利が保障されているので、プライバシー権を損害された場合には記事の削除や、場合によっては損害賠償請求をすることが可能です。

ただし、どのケースでも逮捕歴の削除を請求することができるわけではありません。表現の自由が優先されると判断されれば、削除請求は困難になります。また逮捕歴をネットニュースにされた本人の生活態度も大きく関与してきます。その本人が正しい社会生活を送っていることが重要です。逮捕歴の削除を行う必要性が認められれば削除請求ができますので、弁護士に相談してみましょう。

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